夏と秋の間で・甲
 いつもの制服姿は、服装自由のこの大会では逆に新鮮味を感じる。



「そういえば、サンマって何をやるんだ?」



 唐突に、隣の速人が口を開いた。



「知らねぇ、見てればわかるんじゃねぇのか?」



「まぁ、そうだな・・・。」



 そんな軽口をたたいている間に、始まるサンマたちの発表



「2年1組太刀魚亜紀で~す。」



 サンマがマイクに向かってぶりっ子っぽく話す。



「同じく、飛来綾子で~す。」



 隣にいる綾子さんもそれに続く。



「「これから、漫才をやりま~す。」」



 二人の声があわさった。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・漫才?


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