LOVE PRINCESS(陽呂&心菜)
「だからぁ。それ無理だったんだって……うん……うん」
あー、電話か。
じゃあ邪魔しちゃ悪いな。
そう思い、取り合えず何か飲み物でも。
冷蔵庫に向かう俺の足を心菜の言葉が俺を止めた。
「だって陽呂何もしてこなかったよ? 愛未ちゃん」
え?
俺?
「やっぱり……他でしてるのかな」
は?
他?
「わかってるけど。 ……うん」
わかってる?
いや。
俺は全くわからない。
「でも、一緒に寝てたのに普通わからない?」
不安な声で話す心菜の電話にもどかしくなってくる。
相手は、愛未さんだったよな。