赤 龍 - セ キ リ ュ ウ -


玲「あっ…お前誰だ?」

俺がそう言った瞬間
かなり不機嫌そうな
顔になったのがすぐにわかった。


未「まず自分から名乗るのが普通でしょ?」


俺は目を見開いて驚いた。

まぢでこんな奴初めて。


玲「あ…あぁ、俺は風見 玲」


未「私は高倉 未乃吏」

女は短く自己紹介をした。


玲「高倉…未乃吏は此処で何してんだ?」


未乃吏という奴は
何かを思い出したかのように

未「理事長室探してるんだけど。」

そう言って
辺りを見回した。


玲「理事長室はこの突き当たりを
真っ直ぐ行って
左に曲がってすくだ。」


俺は未乃吏に道を教えた。


未「ありがとう。」

そう言って教えた方向に
歩いて行った。


俺は未乃吏の背中を見つめて
なんとなく
また会えそうな気がした。


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