同居人はNO.1ホストー2ー3ページまで修正

尚希side







部屋に入ると、そこには服を着ている春綺と
布団で体を隠している
捺海がいた。






それを見た瞬間、抑えられない感情が爆発した
ように感じた。





その感情が何なのかは
分からないが、ただ
無性に腹が立った。






捺海が、寝室を出て
バスルームに向かったのを確認すると掴んでいた胸ぐらを離した。








(でっ、尚紀………

決めたの??)






「あぁ、決めたよ。

俺は……………


捺海を選ぶ。」






(そう…………)






春綺を殴りたくても
殴れない。




だって、どんなに腹が
立っていてもコイツは……




俺の仲間だ。





だから、殴れる訳がない。








「春綺、もうアイツに
こんなことすんなよ。」





俺が、春綺を殴れないことを知っているのか
ずいぶんと冷静な春綺。






(あぁ、もちろん。


そのつもりだよ。)






春綺の表情を見る限り、きっと捺海と何か
あったに違いない。




だけど、触れてはいけないような気がして、
あえて触れなかった。















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