ギルディラヴ～社長と誓う偽りの愛～

「そんなのは最初からわかっているだろ？犯人は叔父だ…。お前たちの両親を事故に見せかけて殺し、財産と屋敷を奪ったんだ。お前たちは『紅龍』と共に日本に渡った『白龍』の血を引く末裔。『黒龍』と手を結びながら…『紅龍』の女を花嫁に迎え…禁忌の龍の子を作ろうとした。自分の都合のいいようなどっちつかずの状況。『黒龍』が見過ごすワケないだろ？」



「やはりそうなのか…」



京平は紫桜の紡いだ言葉にショックを受け、うな垂れた。



「…お前の正体は黙ってやるから…十和子を解放しろ！！」



「…そんな取引に俺は応じない！」



「・・・」
どうすればいい？八方塞がりで俺には何の案もない。



「！？」



張り詰めた状況をぶち壊すように綺麗な美しいピアノの旋律が流れてくる。