ギルディラヴ~偽り社長と誓う愛~
「・・・」

私は無言でお父さんと龍さんの居る大広間を出ようと腰を上げた。

「どこに行くんだ?十和子」

「自分の部屋です!!」

突然…社長室から連れ出され、自分の携帯すら持ち出せなかった。

私は廊下に出て歩きながら、盛大な溜息を吐いた。

「!?」

丁度前を出くわした若い組員が私の顔を見るなり、驚いた表情になった。


「貴方は!?『BP』の・・・」

一度社屋に諒平さんに会いに来た『BP』のメンバーだった。

彼は私の口を塞いで、人気ない納戸に入った。


「君は十和子お嬢様だな…」

「はい…貴方は諒平さんと同じ…」

「そうだ…諒平と同じ『BP』の世良だ」



「やっぱりそうなんだ…どうして仁科組に…」
「それは秘密だ…十和子お嬢様こそ、どうしてここに?里帰りか?」

「いえ…その…私の代わりに諒平さんに会ってくれませんか?」

「はぁ?俺に幽霊に会えと言うのか?諒平は君を庇って…」

世良さんは諒平さんが死んだと思い込んでいた。

「白波社長に会えば…分かります…」

「・・・」

「お願い!!貴方しか頼れる人はいないんです!!」

世良さんは困惑しながらも、私の頼みを受け入れてくれた。





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