しーくれっとらぶ
『やだよ……。』


あたしは龍の手を振り払った。


「…唯…?」

『どうしてそんなこと言うの……?やだよそんなの。龍から仕事奪ってまで一緒にいたいなんて思わない……っ。』


冷たい言い方になってしまったけれど、これがあたしの本音。

"仕事辞めたい"なんて龍の本心なはずないから…。


『そんな時間はいらないよ……。』

「……。」


龍は体を起こして黙ったまま。


『……。』


2人の間にはなんとも言えない思い空気が漂っていた。








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