しーくれっとらぶ
テーブルにはたくさんのご馳走が並べられている。


『すごーい♪これ全部亜紀が作ったの!?』

「まさかー。ケーキはあたしだけど、料理は注文したのっ(笑)」


亜紀はそう言ってキッチンからあたしたちの分の皿やコップなどを持ってきた。


「慎は?ふてくされんのか?」


亜紀からフォークを受け取りながら龍が聞いた。

さっきまでドア付近にいた慎君がいなくなっている。


「多分お酒取りに行ったんじゃない?」


亜紀がそう言ったと同時に慎君がリビングに戻ってきた。


「酒ねぇっ!」


どうやらお酒はなかったみたいで慎君は手ぶらで戻ってきた。


「いいじゃん別に」

「よくねぇよ~。てことで龍、コンビニ行くぞ」

「は!?俺今日飲まへんで!?」

「いいって。俺1人で行かせるつもりかよー」

「いやいや…コンビニくらい1人で行けや」

「無理ー。ついて来いっ」


慎君はそう言って半強制的に龍を引っ張って行った。





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