しーくれっとらぶ
そしてそれから数日たったある日。


夜部屋で1人雑誌を見たりくつろいでいると、聖夜から呼び出しがかかった。


あたしはリビングに降りてソファに腰掛けた。

向かい側には梨華さんと聖夜が座っている。


『どうしたの?』


まさか2人目が出来ちゃったのかな?

なんて馬鹿で呑気なことを考えているあたし。


「お前大学行かないのか?」


真剣な声色で聖夜はそう言って1枚の紙を出した。

それは進路希望調査の紙。


"2.就職"の所に丸がしてある。


「昨日唯ちゃんの部屋を掃除してたらたまたま見つけちゃって……」



梨華さんはそう言ってテーブルに置いてある紙をあたしに渡した。

あたしはそれを受け取って俯く。






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