シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


しかし、実里の周りは騒がしく、誰もこっちの声なんか耳に入っていないようだ。


その間にも、頭上からは


みし、みし、


と、嫌な音がしている。



「お願い、皆……っ!!」


「ひなた!!」



走り出そうとしたあたしの手を、涼介がつかむ。



その瞬間────。



舞台の中心を向いていたあたしの目の前を、


黒い影が、


上から下へと落ちていった。




< 226 / 245 >

この作品をシェア

pagetop