ずっと大好きです

day1

「ふーっ。やっと3年かあ!あたし、何組だろー?」


そう言いながら、廊下のはしっこにある


クラス表を見に行く。



「ん?3年4組?!おおーっ!杏ちゃんと
一緒だぁ!!」



私は自分の名前と、小学校からの親友の

杏ちゃんの名前だけを

確認して教室に向かった。




ガラガラーッ


「おはよー!杏ちゃん!」

教室はざわざわしていて

もう朝の会は終わっていた。


みんなは、すでに仲のいいグループで

集まって楽しそうにおしゃべりを

していた。


「もも、何やってんの~!始業式に遅刻なんて~!」

「ほんとごっめーん!支度するのに時間
かかっちゃって!」


ケータイをいじくりながら


あたしに駆け寄ってきた杏ちゃんは


多分、彼氏とメールでもしていたんだろう。



「もも!小5んとき、沖縄に
転校した涼介って覚えてる?」

あ~そういえば、そんなやついたな~。

あんま喋った事無かったから

記憶のはしっこにかろうじて

残ってたレベル。(笑)




「ん~いたね~。」

あたしは適当に返事をする。

「ん~いたね~。じゃないよっ!
帰ってきたんだよ!春に!」

「ふーーん。良かったね~。
久しぶりだね~。」

あたしの超テキトーな返事に

呆れたのか、杏ちゃんは

はーっとため息をつく。













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