鯖を読んでる転校生=社長!?
そして飛び起きて一言。

「最悪」

光河はそのままスーツに着替えようとした。

「ちょっと待って!」

それをあたしが止める。

「何?遅刻なんだけど」

少し怖めの目つきであたしを見る。

「今日は仕事禁止」

それに負けじと言い返す。

「そんなに俺といたい?」

ちょっと意地悪な笑みを向けてくる。

あたしは光河の額に手をおいた。

「熱あるでしょ?禁止!大人しく家にいて」

「これくらい平気」

そう言ってまた着替えようとする。

「ダメ!」

あたしは必死に光河を止めた。

「疲れてるってサインだよ!神様が休まないといけないって言ってるんだから!!」

あたしはダッシュで扉の前に立った。


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