鯖を読んでる転校生=社長!?

新学期まで・・・

夏休みも残すとこ10日。

「宿題終わんない」

あたしは案の定宿題に追われていた。

「ったく、真面目に進めてないからだろ」

光河は隣で呆れていた。

「そんなこと言われても仕方ないじゃん!」

「はぁ・・・・せっかく出かけようとか思ったのに・・・」

嘘でしょ!?

何でもっと早く言わないの!!

あたしは半泣きになりながら手を動かした。

「光河ぁ~手伝ってぇ~」

隣でコーヒーを飲む光河に助けを求めた。

「嫌だ。俺のやつ写してるんだから自分でやれよ」

「ケチっ」

こいつはなんでこんなに意地悪なんだ!?

風邪の時は会社まで走って行ってあげたのに!!

恩を忘れたのか??

あたしは光河を少し睨んだ。



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