鯖を読んでる転校生=社長!?

招待

「また寝てんのか?起きろよ結輪」

耳元で男の人の声がする。

「ん~」

「ったく、仕方ねぇなぁ。起きろよ結輪」

耳に何か堅いものが当たった。

あたしはびっくりして目を覚ました。

隣を見ると、吉一くんがいた。

「な、何したの?」

「何って、耳噛んだだけ」

み、耳噛んだだけって・・・

「何すんのよ!」

しまった。

あまりにも大きい声を出したから、みんながあたしに注目した。

授業中ってこと忘れてた。

「す、すみません」

あたしはすぐに謝った。

< 21 / 229 >

この作品をシェア

pagetop