鯖を読んでる転校生=社長!?
吉一光河はゆっくりと顔を上げた。

「結輪?どうした?」

その顔は少しびっくりしていた。

「ごめんなさぃ。あたしが自分でワーク取りに行かなかったから・・・」

吉一光河は優しく笑った。

ドキッ

あたしの心臓は大きく跳ねた。

「違うよ。仕事が結構たまってただけ。結輪のせいじゃないから」

いつもこんなに優しかったら良いのに・・・。

「何突っ立ってる?しっかり寝ないと治らないぞ」

あたしは静かに頷いて部屋に戻った。

風に当たりにいく予定だったのに・・・。

「何でいつもは意地悪なのかな?」

そんな独り言を並べてあたしは今日何度目かわからない眠りについた。

次の日あたしはすっかり元気だった。

朝は自分で起きてご飯もしっかり食べた。




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