鯖を読んでる転校生=社長!?
昔から買い物は好きだった。

お母さんとよく可愛い服を見ては騒いでいた。

懐かしいなぁ~と思いつつ、あたしは早足で歩いた。

だって暑いんだもん。

溶けちゃいそうなくらい暑い。

あたしは服で自分を扇いだ。

「結輪」

どこからか呼ばれたあたしはキョロキョロ辺りを見た。

「あ・・・」

あたしを呼んだのは吉一光河だった。

「乗って帰るか?」

意地悪な笑みを浮かべる吉一光河。

ムカつく・・・。

あたしは知らんぷりしてまた歩き出した。

「結輪、乗れって」

吉一光河は道の端に車を止めてあたしの方へ歩いてきた。

ちょちょちょっと!!


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