鯖を読んでる転校生=社長!?
あたしは声のした方へ振り返る。

「ウソ・・・・・」

そこにはスーツでこっちに向かってくる吉一光河の姿。

あたしは吉一光河の方へ走り出した。

必死に走って吉一光河に抱きつく。

あんなに染まらないって言い聞かせたてたのに・・・。

「ふぇっ・・」

「ごめんな、結輪」

染まっちゃったんだね・・・・。

ドキッとするのも泣いたのも・・・。

あたしは吉一光河に惚れたんだ。

いつの間にか好きになっちゃったんだ。

「馬鹿・・・」

あたしはそう言ってずっと吉一光河に抱きついていた。

「結輪」

名前を呼ばれて顔を上げる。

チュッ

触れるだけのキスをされた。




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