夢花火





そして見事に、お茶とお酒が混ざりあった…。



「どうすんだよ、これ…」



原田を睨みながら、そう言う。



「怒るなって!千春~!」



「来るな来るな!」




慌てて原田から逃げる。




「千春、ぐいっといけ!俺らはもう、正真正銘の武士なんだから!」



「そうですよ、千春さん。案外、お茶とお酒が混ざったのって美味しいかもしれませんし」




のほほんと沖田が言った。


それに呆れながら、私はやけになってぐいっと一気に飲む。




「よし、よくやった、千春!」




初めて飲む、よく分からない味に思わず顔を歪めた。





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