夢花火
《七》最後の武士

北へ






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庭に出て、星空を見上げた。

この空を、皆で一緒に見られたら良かったのに…。

色々な思い出が、頭の中に浮かぶ。

『あなた…何者ですか?』

初めて言葉を交わしたのは、沖田だった。

『俺は局長の、近藤勇だ』

『申し遅れました。総長の、山南敬助といいます』

皆を見守っていた、近藤。

いつも穏やかな山南。

皆を笑わせる事が好きな原田。

礼儀正しい永倉。

藤堂、斎藤、井上…。




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