夢花火





私は、庭に向かって歩き出す。

たくさんの真っ白な雪。


「土方、雪だるま作ろう」


そう言うと、土方は眉間にしわを寄せる。


「雪…だるま…?」

「私が教えるから。ほら、早く」


土方は大人しく私の隣に座った。

少しだけ雪を手に取り、丸めていく。

雪だるまの下の部分を大きめに作り、上の部分は小さめに作っていく。

それを重ね、石とか木の枝とかで、顔を作る。




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