夢花火





そして…


チリン、と、いつか聞いた事のある鈴の音が聞こえた。


『――松林千春さん。時間です。』


待って…。


『未来に戻る事で、この時代にいた記憶が失われる可能性があります』



まだ、土方と話したい事があるんだよ…。

土方ともっと一緒にいたい…。

お願い、

あの人の側にいさせて…。



そのまま目を閉じ、

私は意識を手放した──。





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