堀江くんの遠回りな恋
〈千夏side〉


結局、私は途中からあまり意識がないまま、気がつくと私のマンションへと帰ってきてた


「千夏、大丈夫か?驚いただろ?」


「うん、ちょっとね」


驚き要素がありすぎてどれとは言えないけどね


私は漠然と頭に結婚という二文字が浮かんでいた


もちろん、私だって年頃だから意識しないわけじゃないけれど…


急だよね…


戸惑った顔の私を匠が抱き寄せる


ギュウッと強く強く抱きしめてくれる


あぁ……安心する


匠の手の温もりが背中越しに伝わってくる




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