堀江くんの遠回りな恋
「千夏」


「ん?」


「オレ、お前と結婚したい」






「えっ!!」


「お前と一生、一緒にすごしたい」


私を強く抱きしめたまま匠は続ける


驚いて何も言い返せない私に匠は続ける


「でもそれは今すぐって訳じゃなくて、その時がきたらって考えている。もちろんお前の気持ちだってあるし」


「……うん」


「だから、今のはプロポーズの予約な。時期がきたらちゃんとプロポーズする。それまでお前へのプロポーズはオレが予約しておく。いいな」


私は何とも言えないくすぐったい感じを覚えつつも


「はい」


って一言だけ返事した





< 155 / 157 >

この作品をシェア

pagetop