サニー戦隊ストレンジャー!!



 カビが生えたような薄緑色の体。蛙の表面がそうであるように、ぬるぬるとして光っている。



「もうっ毎回思ってることだけど、怪人って気持ち悪過ぎ!」




 事実、怪人たちは揃いも揃って見た目からして悪人面。いつも真っ先に敵に向かっていく赤いのの神経がわからないほどだ。薄緑色の粘液が、無数に青いのの体に飛び散る。



 四人の怪人に無数の蹴りを入れる青いの。しかし突然、その動きは止まる。



「何、この痺れ……」



 麻酔ほど強くはない、やんわりとしたしびれが全身を包む。




「ほう。最新兵器のゼロでさえ、蛙の毒は防げないようですね」




 速さを失った青いのに、四方から襲いかかる蛙男。肩から腕を抑えられ、四人がかりで取り押さえられる青いの。



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