【珍獣使い】の憂鬱
前は一度にそれを取り戻そうとして失敗しましたけど、俺は賢い人間ですから、ちょっとでもゆっくりと噛みしめて味わえば、それが何倍にもなって心を満たすんだということを学びました。


特にジンちゃんからの賛辞は大変なものでした。

みんなが俺のことを「かわいい」と褒めると


「ぼくが一番かわいいと思ってますからね!」とか

「ぼくの相方さんなんですから、みんな勝手に褒めないで下さい!」とか

あまつさえ

「ナツさんは、ぼくのなんですから!!」

とまで言って、俺を自分だけの「かわいいもの」にしたがりました。
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