【珍獣使い】の憂鬱
Blue:4【再生】
あぁ今、パソコンがフリーズして強制終了を果たしました。
これほんとの話です。

六ちゃんがぶつくさ言いながら、今、俺の話を打ち直しているところです。

前回もお話しましたが、俺が芸人になったのは、女装が無理なく出来るってことと、もうひとつ。

心の底から笑ってみたくて芸人になりました。

別に笑えなかったわけじゃないんですよ。

楽しいっていう感情も、面白いっていう感情も、俺の中にはちゃんとありましたから。

でもねえ、俺は心を素っ裸にすることが出来なかったんですよ。

俺の幼少時代は普通とは違っていましたから、なんといいますか…
自分の身を守ることで精一杯だったんです。

若干7才で、親は俺のことを守ってくれないんだと悟りましたから、自分で守っていくよりないですよね。

守るといっても、身体をって意味じゃなく、心を、です。
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