君にすべてを捧げよう
翌日の午後、あたしは自宅に帰った。
智は、あたしのことを報告に、実家に行ってしまったのだ。
あたしも報告しなくちゃいけないよね。
少し緊張しながら国際電話をかければ、相変わらず元気そうな母が出た。
『そっちはそろそろ過ごしやすくなった? おかーさん、由香にも会いたいし、一度日本に帰ろうかと思ってるんだけどー』
「それならすぐ帰ってきてくれる? 父さんと一緒に」
『えー、おとーさんも一緒だと旅費がかかるのよねー。でも、なんでよ?』
「結婚したい人がいるの」
一瞬の沈黙。
『うそ』
「本当。ていうか、結婚するから。一度帰ってきて、挨拶したいって」
ひゃあああああああ!
声が割れて聞き取れなかったが、多分そんな叫び声を上げた。
絶対にこの人は興奮すると思った。
キーン、と鼓膜が痛むのに耐えながらため息をついた。
「母さん、耳痛い」
『だ、だってあんたそんないつそんなことを! え、えー、やだ、ちょっと、もう!』
「落ち着いてよ。でね、あたし、来月にはその人の実家のある隣の**県に引っ越すから」
『ま、ままままま、待ちなさい、めぐる! あ、あんた彼氏いないって言っておいて、急にけ、結婚だなんて』
「彼氏はいたの。言わなかっただけで」
『そ、そんな……』
智は、あたしのことを報告に、実家に行ってしまったのだ。
あたしも報告しなくちゃいけないよね。
少し緊張しながら国際電話をかければ、相変わらず元気そうな母が出た。
『そっちはそろそろ過ごしやすくなった? おかーさん、由香にも会いたいし、一度日本に帰ろうかと思ってるんだけどー』
「それならすぐ帰ってきてくれる? 父さんと一緒に」
『えー、おとーさんも一緒だと旅費がかかるのよねー。でも、なんでよ?』
「結婚したい人がいるの」
一瞬の沈黙。
『うそ』
「本当。ていうか、結婚するから。一度帰ってきて、挨拶したいって」
ひゃあああああああ!
声が割れて聞き取れなかったが、多分そんな叫び声を上げた。
絶対にこの人は興奮すると思った。
キーン、と鼓膜が痛むのに耐えながらため息をついた。
「母さん、耳痛い」
『だ、だってあんたそんないつそんなことを! え、えー、やだ、ちょっと、もう!』
「落ち着いてよ。でね、あたし、来月にはその人の実家のある隣の**県に引っ越すから」
『ま、ままままま、待ちなさい、めぐる! あ、あんた彼氏いないって言っておいて、急にけ、結婚だなんて』
「彼氏はいたの。言わなかっただけで」
『そ、そんな……』