君にすべてを捧げよう
――それは数日前のこと。
仕事帰りにコンビニに寄ったあたしは、駐車場の片隅に真っ白いネコがいるのに気が付いた。
うわあああー、ちっちゃい! かわいい!
と思って、真っ直ぐに駆け寄った。
のだったがそこに風が吹き、それと同時に何故かネコが逃げる。
一度くらい撫でて帰りたいのに! と追いかけ、必死に捕まえたのだったが、抱えてみればそれはレジ袋だった。
パンの空き袋と空っぽの紙パックが詰まった、コンビニ袋。
ネコじゃ……ない。
呆然とし、次に恥ずかしさで消え入りたくなったあたしだったが、それ以上に居た堪れなくなる事態が待ち構えていた。
しょんぼりと車に戻ると、くすくすと笑いながら近寄ってくる女の子がいて、
それは顧客の来瞳ちゃんだったのだ。
み、みられてた!
仕事帰りにコンビニに寄ったあたしは、駐車場の片隅に真っ白いネコがいるのに気が付いた。
うわあああー、ちっちゃい! かわいい!
と思って、真っ直ぐに駆け寄った。
のだったがそこに風が吹き、それと同時に何故かネコが逃げる。
一度くらい撫でて帰りたいのに! と追いかけ、必死に捕まえたのだったが、抱えてみればそれはレジ袋だった。
パンの空き袋と空っぽの紙パックが詰まった、コンビニ袋。
ネコじゃ……ない。
呆然とし、次に恥ずかしさで消え入りたくなったあたしだったが、それ以上に居た堪れなくなる事態が待ち構えていた。
しょんぼりと車に戻ると、くすくすと笑いながら近寄ってくる女の子がいて、
それは顧客の来瞳ちゃんだったのだ。
み、みられてた!