13才…
好き
久しぶりの教室
青い空
高野の姿を探している
まだ諦めがつかないのかと自分に問い掛ける
「綺羅漓!」
「おぅ川原久しぶり」
「冴香…佐々木…
熱いねお二人さん」
「じゃ佐々木後て!」
「じゃぁなぁ」
「綺羅漓おはよ。」
「おはよ。仲良いじゃん
佐々木優しそうだし」
「かなり優しいよ」
「今日、先生に言うんだぁ。転校のこと…」
「淋しいね。綺羅漓はどう思ってるかわかんないけどね!あたしは淋しいよ。」
「うん。あたしも…」
なんだか段々複雑な心境になってきた
「あっ先生だ…せんせぇ〜」
後一週間
楽しく過ごそう
「授業を始める前に、皆に報告がある。淋しい話だ。」
教室が騒めいた
「川原が引っ越す事になった。」
「えー!急すぎるじゃん」「いつ?どこにいくの」
「沖縄に来週行くそうだ。」
「後一週間だし〜」
皆から色々話されて
なんだか自分の話だと実感が湧いてきた
あたしは、この教室から居なくなるんだ
そして、いつしか忘れられる
< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop