星の輝く夜空の下で


「夏芽!あたし受かったよー!」


春実は夏芽に飛びついた


「おめでとう!」

「これで卒業まで一緒に遊べるね!」

「うん!」


クラスメイトが二人に近づいて来た


「ねぇ、はるちゃん受かったの?」

「受かったよ!」

「おめでとう!」

「ありがとう!」

「浅岡さんも受かってたんだよね?」

「うん」

「せっかくだし遊ばない?高校最後の思い出にさ!」

「いいね!行くよね?夏芽!」

「最後だし、行ってもいいよ」

「素直じゃないなー夏芽は」

「うるさい」

「じゃ、決まり!ボスも行くよね?」


春実をいじめてたボス的な女も遊ぶことになっていた


地味にあだ名はボスになっていた


「浅岡!」

「何?ボス」

「春実!」

「…」

「あんときは悪かったな」


謝るボスに驚いた

夏芽はニヤつきながら


「春実と仲良くなれたのはあんたのおかげだからね。感謝してるよ、ボス」

「ボス、ボス、言うんじゃねぇ」


クラスメイトが笑った


夏芽の机には消えない「ブス」の文字


ボスの机には消えない「くさい」の文字


夏芽は元ヤンの噂も消えてクラスメイトに溶け込んだ



残った傷跡も消えるくらい
今の時間は幸せだった







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