†すべてはこの夜に

機能しないとわかっていて、でも週に一度は必ず私にこの行為を求めるのはなぜだろう?



万に一つの可能性を期待してのことか、

それとも私に『飼われていること』を忘れてしまわないよう自覚させるためか---

時田の真意はわからない。



萎えたままのソレに舌を巻きつけるように刺激を加えながら、私は頭の片隅でぼんやりそんなことを考えていた。




「もういい」

「はい」

「寝室に行ってベッドに上がりなさい」

「…はい」


私は立ち上がって時田に背を向けると、見えないように口元を拭い、全裸のまま寝室に向かった。






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