あの空の音を、君に。



「伊月」

「ん?」

「何でもない」

「何だよそれ」



そういって笑う私たち。


伊月の隣で歩き、たわいない会話をする。


そのことさえも、私たちにとっては幸せなこと。



「伊月」

「何でもないはなしな」

「うん」

「何?」

「私、伊月を心から笑わせてるかな?」



少し遅れて、「あぁ、それね」と反応された。


< 284 / 315 >

この作品をシェア

pagetop