好き…だけどつらいよ…





「そんな…お互い話してもねーで
別れるとかいってんじゃねーよ!!」



っ…!

これ…廉と花園さんの

話…?




「もう一度…ふたりで話してみろよ…」




あたしは横に立っている
廉をみた。



「っ…湧井……」






湧井くんのとなりで
頭をさげながら…泣く花園さん。






「まだ…好きなの…っ!

山里くんが…大好きなの…」





……



その告白は


あたしたち二人にもはっきりと
聞こえた。





…廉。


ここで伝えなくて
なにが伝わるの?




あたしはやわらかく
廉に笑顔をみせて


軽く廉のことを押した。







「うわっ!?」



「廉!今度こそちゃんと
伝えなよ!」




ほんとに今度こそ…

これでおしまいだから。



手間かけさせすぎなのよ!


不器用な二人ね…まったく。







大好きだったよ…

廉。
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