禍津姫戦記
 みるみる大地の割れ目も祠も小さくなる。
 もうもうとわきあがる白煙の中から、カリハたちのいる谷間を目指し、姫夜は一直線に飛んだ。そしてカリハたちには気づかれぬように、背後のしげみに降り立った。

「ここは危ない、すぐに川沿いから離れるぞ」

 しげみの中から姿を現したハバキは、すぐに川から離れ、すこしで高台になった方角を目指して退却するように命じた。
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