禍津姫戦記
「この雨が止んだら、このご神木からあたってみよう」

「承知いたしました。ハバキさまには後ほどお伝えしておきまする」

 翌日、ようやく雨はあがった。
 姫夜はひとりで幣や注連縄など神事につかう道具を筺におさめた。
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