禍津姫戦記
 剣をふりかざそうとしたハバキの体を大木のような脚が、ビシッと音を立ててはねとばした。

「ヒメ――ヤ――ァアア……!」

「う……」

 姫夜のあおざめた唇から苦しげなうめきがもれた。

「姫夜、しっかりしろッ。お前を抱いているのは母などではない」
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