禍津姫戦記
「そうか」

 ハバキはこれ幸いと、ざぶりと湯に沈んだ。

「ああ、生き返る」

 ハバキはくぐもった声で嬉しそうに云った。姫夜のほうが先に浸かっていたので、頬も手足もほてって真っ赤になっていた。姫夜は早口で云った。

「カリハが妹の縁づく先をさがしているそうだ。だから、そのことでハバキに――」
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