禍津姫戦記
「舞いならば喜んで舞いまする。ことほぎは、神につかえるものの役目なれば」

 とっさにワザヲギという言葉だけはどうにかのみこんだ。

「そうか。ならば見せてもらおう」

「舞うにあたっては、笛か琴の音があれば嬉しいのですが」

「用意させよう」

 ハバキはクラトを呼び、小声でなにかいいつけた。クラトは心得たようにうなづき、さがっていった。
< 55 / 647 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop