うちあげ花火
20才というレッテルを貼られるのは慣れていた。
ゆとり教育上等。
会社の矛盾は日に日に増えて行き
それが不満となり自分の中に積もって行く。
会社ではみんな歳が離れていて相談する気になれなかった。
唯一、相談できたのは
ADの職に就き、たまに飲みに行く雪だけだった。
「え?辞めたい?またまたぁ〜」
「本気だよ」
「とか言って、続けるんでしょ」
「いや、辞める」
私がきっぱり言うと
雪の顔色が変わった。