うちあげ花火


「わぁ!すげー!」

先に声を上げたのは彼だった。


「あら〜、可愛く出来たわね〜」


先生もポスターを手に取り、声を上げる。


「2パターン、考えてみたのですが」


「うん。どっちも伝えたい事伝えてるし合格。

両方、採用ってことで!」


「本当ですか!?」


私もつい舞い上がってしまう。


「本当よ。忍くんもそう思うでしょ?」


「はい。さすが千晴ちゃんだと思います」


いや、お前に褒められても嬉しくない。


< 60 / 146 >

この作品をシェア

pagetop