あたしの恋
「大丈夫か?」

「ありがとうございます…大丈夫です」


お礼を言って電車の扉の端っこへ移動した。
ここなら大丈夫でしょ。


「相原、警察に言わないのか?」

何であたしの名前知ってるの?
ってか何でついて来てるの?


「あの…助けてくれた方ですよね?何であたしの名前知ってるんですか?」

え?
という顔をする目の前の男性。


「あぁ…俺はお前と同じ学園の1年。市川翼」


どこかで聞いたような…


「あ!咲羅が言ってた人だ」

「俺のこと知らなかったのか?」


ありえないという顔で言ってきた市川君。

「昨日知ったよ!」

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