あたしの恋
あたしは息を切らしながら言う。


「あの…お母さんのこと聞いたんだけど…」

「あまり気にしないで!あたしはみんながいるから大丈夫!」

「千笑…」

「じゃぁ!急いでるから」


あたしは再び走る。


「千笑~!」

後ろから竜太があたしの名前を叫んだ。


「お前変わったな!俺はそういうお前の方が好きだ」


何言ってんの?
変わった…かな?


「バーカ!じゃぁねー!」


照れ隠しでそう告げ、前を向いて走り出す。

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