あたしの恋
-四月-

入学式を屋上でサボってた。
気持ちよく寝ていたとき…


屋上の扉が開いて一人の女の子が入ってきたんだ。

リボンの色が赤だったから俺と同じ学年か…
こいつも入学式サボってんだ。

とか思いながらまた眠った。


「……君らしくあれ~…♪」


途切れ途切れに聞こえた歌声。


「…新たな…ートを~♪」


美しい歌声で俺は目を覚まし、声がする方へ行ってみた。



「さっきのやつか…?」


遠くからではあったが、さっき屋上に来た1年だった。


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