ソラナミダ
「よろしい。…ねえ、コーヒーでも飲む?」
「はい。あ、イエ…。」
「…なすりつけてごめん。今…入れてくるから。」
「……じゃあ、お言葉に甘えて。」
足早に給湯室へと戻って…、ドアを閉めると。
そのドアにもたれかかって…大きく息を吐いた。
「…………。」
怖いくらいに…都築くんの言葉が、胸にのしかかる。
博信と美帆が、どうなるなんてことは…ない。
それだけは、間違いなく言える。
なのに…
『馴れ合いも、ちょっとしたきっかけで…変わることがあります。』
私は…どうだ?
『特に男女なんて…わからないもんですよ?』
彼等が一緒にいたとして、
私は……誰といたというの?
関係が変わってしまうそのきっかけを、
裏切りの行為を、
自ら……
作りだしていた。
都築くんが私を心配してくれている。
その、信頼さえも……踏みにじっているのだ……。