Forever with you
.




それから何時間もの間、、俺達は一緒に泣いていた。


それはまるで、今まで離れていた時間の哀しみを打ち消すような涙だった。





「――――今から、2人のこと呼ぶか..?」

「2人共、来てくれるかな..?」

「あいつらなら絶対来てくれるよ。
…楓はお前の病気のこと知ってんの?」

「うん、愛良が前に伝えたみたい...」


その時、俺の脳裏に愛良が楓を廊下に呼ぶ過去のことを思い出した。



そっか。

あの時には、俺以外の3人は全てを知っていたんだな...




「…メールしてみるな」

「ここからは駄目じゃないの?」

「いいんだよ。送っちまえばこっちのもんだっ」

「ふふっ」


…今度は、哀しい笑顔じゃない。
本気で本物の、笑顔になってる。

俺はすごく嬉しかった。





「――――――うん、今から来るって」

「良かった...」

「取り敢えず、お前は寝てろ」

「うん」




.
< 212 / 277 >

この作品をシェア

pagetop