Forever with you
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「…行きたい!!」
「そっか、もう花火大会の時期なんだぁ...皆で行こっか!」
「今年は8月の何日だったっけ?
まぁ、分かったら皆にメールで言うわ」
「あぁ、頼むよ」
花火大会は、辛い思い出しか見当たらなかった。
でも、今年こそは本当に幸せな花火大会になるよな...
「――――私、行けるかな...」
「えっ?」
「もう長くないしって言われたし...
花火大会って8月の末でしょ?1ヶ月後も先だから...」
「なーに言ってんの?お前」
俺が梨乃に問う。
「お前が死ぬはずないじゃん。
大体、すぐ治るから病気のことなんて忘れろ」
「―――――翔太ぁ...
ありがとうね...」
梨乃がまた、涙を零した。
俺のせい...?
「翔太!お前何泣かしてんだよ!!」
「いいのいいの!
今回の梨乃の涙は、幸せの涙だから」
愛良の言葉に、俺は直感した。
"今回の"
それは、今が最初ではないということ...
つまり、何回も泣いたということに繋がる。
――――――――辛かったんだな。
苦しかったんだな...
今まで気付かなくて、本当にごめんな...
だけど、これからは、哀しい気持ちにさせたぶんだけ、
君を幸せにしてみせるんだ。
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「…行きたい!!」
「そっか、もう花火大会の時期なんだぁ...皆で行こっか!」
「今年は8月の何日だったっけ?
まぁ、分かったら皆にメールで言うわ」
「あぁ、頼むよ」
花火大会は、辛い思い出しか見当たらなかった。
でも、今年こそは本当に幸せな花火大会になるよな...
「――――私、行けるかな...」
「えっ?」
「もう長くないしって言われたし...
花火大会って8月の末でしょ?1ヶ月後も先だから...」
「なーに言ってんの?お前」
俺が梨乃に問う。
「お前が死ぬはずないじゃん。
大体、すぐ治るから病気のことなんて忘れろ」
「―――――翔太ぁ...
ありがとうね...」
梨乃がまた、涙を零した。
俺のせい...?
「翔太!お前何泣かしてんだよ!!」
「いいのいいの!
今回の梨乃の涙は、幸せの涙だから」
愛良の言葉に、俺は直感した。
"今回の"
それは、今が最初ではないということ...
つまり、何回も泣いたということに繋がる。
――――――――辛かったんだな。
苦しかったんだな...
今まで気付かなくて、本当にごめんな...
だけど、これからは、哀しい気持ちにさせたぶんだけ、
君を幸せにしてみせるんだ。
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