クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
こうして見てるだけでも、気を抜いたら置いていかれそうになる。
どちらも一歩も譲らない。山田くんと、松川くんだけずば抜けている。
すごい早さで展開してゆく試合を、あたしはただ立ち尽くして見ていた。
「わぁー…聖本気だね」
すぐ横から降って来た声に、パッと顔を向ける。
「要くん!いつの間に!?」
「たった今。せっかくだから、邪魔してやろうと思って」
「えぇっ!?」
「あはっ、冗談だよ。暇だしね」
目がマジですけど…。
ん?というか、要くんは何でここにいるの?
…いや、正確には“ここにいていいの?”だ。