クールな彼が好きすぎて困るんですが!!


「山田くんカッコ良かった!」


「…そりゃどーも」


「惚れ直しました!」


「はいはい」


「…っうわぁ~んっ!」


「何でそこで泣くの」



試合中の山田くんを思い出したら、泣いちゃうんだよ。


真剣な瞳で、真剣な表情で、真剣な姿で。


あたしのために戦ってる…そう思ったら、女の子なら誰だって泣いちゃうよ。



嬉しくて、泣いちゃうんだよ。




「本当にありがとう山田くん……大好きです」


「……ん。知ってるよ」




好きに限度ってあるのかな。

あったら困るな。


この気持ちは……例え神様でも、無くすことは出来ないもんね。





「あー…でもちょっとホッとしたかも」


「…え?」



山田くんの腕が、あたしの腰に回って。


もう片方の手で、後ろからぐいっと引き寄せられた頭は。




「…この手、もう離さなくていいんでしょ?」


「……っっ」




目の前には、山田くんの妖艶な笑みのドアップ。



やられた……もう完全ノックアウトです。


プシューって音を立てて倒れなかったあたしに拍手。




甘すぎるあたしの彼氏様。


これから心臓が壊れないか、心配でしょうがありません(笑)。



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