Level 36.

 ふわっと香る匂いとコットンのシャツから少し覗く胸元にドキっとして
 思わず柴田の顔を見上げる。



 目の前には顎のラインとキリっと一文字に閉じられた少し薄めの唇。



 車がコインパーキングにスマートに収まるまでの間
 斜めから見上げるその綺麗な顔に見惚れていたのは
 悠希自身も気付いていなかった。


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