先輩の愛で溶けちゃう -夏休み短編-
今まで、何度となくこうして先輩から嬉しいお言葉を頂戴してきたのです。
そのたびに、元気になれたり、頑張ることができたりした。
本当に、魔法使いのような人なんですよ、速水太一って人は。
それは私だけじゃなく。
「速水先輩にそんなこと言ってもらえると、めちゃめちゃ頑張りますよ~」
と他の部員もルンルンだった。
あと数日。
大変だけど、こんなに嬉しいことはない。
今までの恩返しの気持ちを込めて、頑張りまっす!!
「佐武!セレモニーの詳しい内容聞かせて欲しいから、今日残っててくれる?」
名指しで!!
しかも、ニヤリ顔で!!
居残りやったぁ!
うらやましがる他の部員達を横目に、私はニヤける顔を押し殺して頷いた。